僕がテキサス州(1993-1997)に赴任していたころのことです。金曜日のこの時間になると、あるきっかけで知り合いになった(隣のビルにオフィスのあった)アメリカ人弁護士から電話で「ご飯食べに行こう」と誘いがありました。ほぼ毎週のように。
いつもは日本から来た僕のことを気遣って、あまりテキサスっぽいところというよりは、街に数軒しかない日本料理レストランやコリアタウンの焼肉屋が相場でしたが、たまにスポーツバーみたいなところにも連れて行ってくれました。
なかでもローカルな感じのバーの看板には"BYOB"の文字が。"Bring your own beer (bottle)"という意味らしい【辞書で調べるとbottleとなっていますが、テキサスで当時許されていたのはBeer等はOKである一方、ハードリカーはダメというのが大半でした】ですが、要するに酒類販売の免許がなくて、自分で飲み物やピザを持参してプールバーで楽しみ、お店は場所代だけをチャージするというビジネススタイルです。
日本から来ている駐在員に話すと「そんなshabbyなところ行かなくても」と言われたりもしましたが、折角滅多に行けないところに赴任しているのですから、(そして弁護士と一緒という安全も一定限度担保されているのですから)現地の楽しみ方を味わってみたいという気持ちが勝っていました。
さて、昨日久しぶりに早く自宅に帰ってテレビをみていたら山崎豊子氏の原作だったか不毛地帯をドラマ化した番組を見つけました。なかなか良くできてるなあなどと感心しながら最後まで見終わったとき、エンディングテーマがなんとトム・ウェイツの曲!!!
まさにBYOBなバーに居そうではありませんか!金曜のこの時間のたそがれ具合と昨日のことが混ざって、随分昔の記憶に引きずり込まれてしまいました。
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