石油、貴金属等商品価格が再び高くなってきています。アジアをはじめとする新興国経済が早くも復活の兆しを見せ需給が逼迫していることや、「羹に懲りず」再びヘッジファンドが動き出していることなどが、高騰の理由として挙げられているようです。
ただ、例えば数十年後に歴史観として今現在の商品価格の高騰を振り返ったときに、若しかしたら違った解釈も成り立つような気もします。それは、国家の信用の失墜からくる主要国通貨への信用の減衰⇒現物への投資或いは投機といった図式です。
定量的なデータや難しい数式を使った理論は構築する術を持ち合わせていませんが、今の日本、アメリカなどの財政赤字の絶対額やその悪化のスピードは、80年代の中南米だったらデフォルトやモラトリアム状態と宣告され、その後パリクラブなどで債務の減免を仰ぐ程度までに来ているような不安が過ぎります。
あるいは、20世紀前半のドイツにおけるワイマール共和国。結構最初はドイツ国民にも人気の「民主的な」理想は崇高であったものの、財政の悪化とともにナチスの台頭をさそい「夢」に終った姿は、かすかに本邦の今の政策の根底に流れる思想と被るものを感じるのは僕だけでしょうか?
理想を求めすぎる、或いはその実現を急ぎすぎる余りに、国家の信用を失墜させてしまう。それをochlocracyと呼び人気をさらう独裁者が出現する蓋然性が(必ずとはいいませんが)高まっているのではないかという不安を持ってしまいます。
1920年代の世界恐慌、各国の赤字財政、「富の再分配を合目的化した」世界大戦と歴史は時を刻みました。今回はそれは許されません。何をするにも(それはマニフェストの実施のための財政出動も含んで)「節度」が重んじられると思います。
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