米国政府によるゼネラルモーターズ(GM)のなんらか救済策について新大統領のオバマ氏と現大統領のブッシュ氏の間で話し合いが持たれたとの報道がありました。
もしも経営が破綻したら、確かに大量の失業者を生むでしょうし、それに伴うコストはとてつもないことになるでしょう。また、部品メーカーなど系列への波及を考えるとデトロイトという街が消えてしまうくらいのインパクトがあるのかも知れません。
ただ、インフラとして極めて重要な金融機関という連鎖倒産が、国家存立を揺るがすという事態を避けるために、政府が救済に乗り出すのは「あり」というコンセンサスが自動車業界に上手く当てはまるのかは、資本主義のお手本だった筈の米国でのことなので、余計に即答しかねます。
そこでそうした難しい問題を避けて、そして皮肉を込めて言えば、GMの救済主はエクソンやシェル、BPみたいなところが最適だと思います。民間企業による民間企業の救済、合併なら問題はありません。
それに、トヨタのプリウスみたいに超低燃費な自動車に、GMの5リッターV8エンジンのドライバーがみんな鞍替えしたら、石油会社は大変な痛手となりえます。加えて、石油会社は最近までの原油高でここ2~3年空前の利益を蓄えていて、救済に必要なキャッシュを保有する唯一と言ってもよい産業です。
でも、まあ実際にはそんなことにはならないでしょう。それに環境にもよろしくないアイデアですし。ただ、「サブプライムローンに端を発した金融危機は終に実体経済に侵食してきた」なんて、事態を陰鬱にとらえるだけでなく、ここは「化石燃料に終止符を打つパラダイムシフトの序曲」という風に考えて、環境に良い或いは優しいビジネスで余剰する労働力を吸収して欲しいものです。新大統領に期待することとしては。
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