ハリケーン・アイクがテキサス州ヒューストン周辺に上陸して少しずつ勢力を弱めながら北上を続けているようです。
この地域は石油が採れるだけでなく、その精製工場などが建ち並ぶパサデナ地区などもあり本来であれば原油価格上昇要因と捉えるのが妥当な考えということになりそうですが、今年ばかりは上がりすぎた原油価格を押しとどめるモメンタムを探す苦労の方が優っているようです。
またこの地はその昔スピンドルトップで石油採掘する際にプロジェクトファイナンスが初めてこの世の中で始まったとも言われている場所です。採掘者の現行の資産を担保にするのではなく、これから掘る石油、あるいはその掘削施設そのものに価値を見出して資金を供与するという今ではよく見られるファイナンスの手法です。
まあ、そのころまではレバレッジの効いた訳でもなかったでしょうし、金融論の参考書でいう「信用創造」の範疇に属していたといってよいでしょう。
然し、現在はデリバティブなど複雑で分かりにくい金融商品がこの世の中を席捲しています。自分の取引のカウンターパーティーが本当は誰なのかも判別が困難な程に。もはや「信用創造」などという生ぬるい表現では正確さを欠き、「信用膨張」とでも形容する方がふさわしいのかも知れません。
本日現在、リーマンブラザーズの再建策に目途が付かず欧州の金融機関が当該金融機関との(多分直接の)取引の解消に向かって動き出したとの報道が流れています。でも、エンロン破たんの時もそうでしたが、この時代真の「カウンターパーティー」を見つけることさえ大変な作業、もしかしたら破たんするまで完璧に把握するのは不可能なのではとも感じます。
金融業界ひいては世界経済に荒れ狂うハリケーンは勢力を弱めるにはもう少し時間がかかるようです。
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