三菱のランサーエボリューション並びにギャランフォルティスの外観を見ていて、感じることの一つに「久々逆スラントノーズのデザイン復刻だなあ」ということがあると思います。個人的には大好きなデザイン手法なのですが、概して空気抵抗ではあまり有利な手法ではないらしく、実際、去年の東京モーターショーで同社の方に伺ったら「クレイモデルで何度も風洞実験やり苦労しました」との事。
空気抵抗を低減することにうるさくなってから、確かに逆スラントノーズの自動車ってあまり世に出ていない気がします。以前だったら、FRの頃のいすゞジェミニ(オペルカデットのOEMみたいなものでしたが)や、BMWのE30シリーズの頃までのデザインなんかも逆スラントノーズを採用しており、男性的な力強さを感じさせるデザインでした。
そういえば、このブログに載っている写真の車「アルファロメオ ミラノ2.5L V6」ですが、Aピラーが現代の車より相当垂直気味でした。前方の視界が狭く感じるところはあるのですが、社内に太陽光が入ってきにくくてとても運転しやすかったのを覚えています。Aピラーの角度も空気抵抗の観点から随分寝てしまいました。僕なんか、最近の自動車には(昔の車を覚えているせいか)妙に圧迫感を感じます。
元来、欧州などは速度制限も緩やかで結構スピードを出せる道路環境や法制度でしょうから、走行性能や燃費の面からも空気抵抗ってとても大事で、そのためにデザインは最新の新幹線みたいに流線型的なものが採用されていくというのは肯ける気がします。
でも、日本なんて精々速度制限80キロの道路が延々と「高速道路」として続いている国です。さほど燃費に影響が出ないあるいは安全上問題がないのであれば、むしろデザインの自由度は高くてよい筈です。逆スラントノーズだけではなくて、斬新で格好良いデザインの車が色々開発されれば良いなあと思います。
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