昨日のユーロ安、今日のドル安

昨日はユーロ安が進み欧州市場では98円台に突入かという緊迫感でした。今日は、15:00時点で76円70銭台と、久々のドル安水準。輸出業種にとっては、年始から頭の痛い事態となっています。欧州、北米など他の主要マーケットは年末は大晦日までオープン、年始も2日から再開という慣習と違い、日本のそれは長くゆっくりと休んでおり、関係者は気を揉んで明日のマーケットを見守っているという状況でしょうか?

さて、本邦も諸外国も政治的にも経済的にも不安定な状況が続いた昨年でしたが、今年もアメリカ、ロシヤ等主要国でリーダーの交代があったり、東アジアでの政治的緊張が発生しているなど、為替相場を揺るがしかねない要素は多々ありますが、それに対処する政府、日銀の能力・機能というものが、為替がそこそこ安定しているときの「平時」ならともかく、今のようなボラティリティの不安定さや、先行きの不透明さという、謂わば「有事」の時に有効に働いているかという疑問を最近抱いてしまいます。

議会制民主主義の宿命と分かっていても、ねじれ国会では必要な立法も思うようにいかず、毎年政権が変わってゆくことに時間を費消する日本を尻目に、アメリカもロシヤも(悪い点もあるでしょうが)安定して政権を任せる体制・しくみを確立していて、国難に立ち向かうという観点からは(常にとは言いませんが)今の世界情勢には大統領制のような直接国民から最高のリーダーシップを付託され、議会制民主主義に比べて相対的に強大な権力を行使する制度の方が、対応能力に優れるのではないかと考えてしまいます。

また、総裁選びに際にあれだけ与党の介入がある中央銀行にも、国民の目線からは「なんか独立性とか危うい部分があるのではないか」とか「本来やるべき金融政策に与党の思惑が優先してしまうのではないか」と危惧を抱いてしまいます。

国民の半数以上が、国会議員の定数削減などがあれば消費税引き上げを「已むを得ず」としているのに、選挙での落選が怖い議員先生方は「国民の理解が得られない」などと未だに仰られているようでは、この為替相場ももう暫く厳しい局面が続くのかなと思わざるを得ません。

信頼のおける有能なリーダーに暫くの間、この国を任せられる、そういう時代の始まりの年にして欲しいものです。

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