経営指標/原価計算

最近は本邦の景気も一時の低迷を脱しつつあるからか、以前ほど目にしなくなりましたが「不採算部門のリストラ」等という見出しが新聞・雑誌・テレビといったメディアに登場することがあります。今日もどこかで似たようなニュースを目にしました。

事業や部門或いは取引先毎に採算を(なるべく)精緻に導き出し、不採算部門のテコ入れ、撤収といった対応策を講じることはとても大切な作業であることに間違いはないでしょう。僕も、ずっと以前ですがそうした採算が自動的に算出できるシステムの構築に携わった経験があります。

ただ、採算或いは原価計算みたいな経営指標を金科玉条の如く振りかざしてばかりいると、会社の成長はあまり見込めないような気がします。

わかり易い例としては、取引先毎の採算です。あるお取引先が不採算だからといって、お取引を停止した場合を考えると、その先に掛かった変動費はともかくも固定費も他のお取引先に再配分されてしまい、それまで採算がなんとか取れていたお取引先も原価計算上赤字に陥ってしまう⇒また、そのお取引を停止するとさらに他の黒字先に(今まで受け持たなくて済んでいた)固定費が再配分されるという、「負のループ」が狙っていた採算向上の行く手を阻みます。

当社も経営の根幹に直接・間接に影響を及ぼす各種係数をKPI等と呼んで管理していますが、本当に大事なのはそのデータをどう解釈して、次のアクションに活かすかだと思います。経営は健全なインフレ環境の中で行われることが本来理想だと考えられ、特に日も浅いIT或いはネット業界はその典型ではないでしょうか?

今までもそうしてきていますが、今後は一層のこと、管理ツールを締め付けに用いるのではなく、常に攻めの経営に活かすことが出来る会社を目指したいと思います。

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