IFRSと企業価値

会社の経営を任される立場を踏まえて、将来導入されるIFRSの基本的な考え方や、現行ルールとの差異などについて説明をして貰う機会が先日ありました。

雑駁な感想になってしまいますが、詰まる所「P/L,B/Sは現行と比較して結構変更点が大きいなあ、また各社の経営者の価値観が入り込む余地が増えるのでは」と思いました。一方、然程変化はないだろうなあ、と感じたのはキャッシュフローの考え方です。IFRS導入の前後は、新しいルールへの適応への不安から、もしかしたらキャッシュフローを今まで以上に企業価値を推し量る基準として重要視するような風潮が生まれるのかも知れません。

ただ、例えば営業活動から生じるキャッシュフローといっても、売上の増大によるものもあれば、コスト削減によるものもあります。また、そのキャッシュフローが永続的なものか、単年度或いは短期間に終ってしまうものか、なかなか今の指標では評価し難い部分があるということも否めません。

そこで、(今朝シャワーを浴びているときに)ふっと思いついたのですが、営業キャッシュフローを発行済株式数で除する、その上で(例えば過去三年間の)社員離職率で除する或いは逆に社員在職率で乗ずるといった指標を検討してみてはどうかと。若し、IFRSではP/L作成に当って経営者の裁量余地が増えるのであれば、EPSに代わりうるものになるかもしれません。

加えて、その会社が生み出す営業キャッシュフローが社員の皆のモチベーションを保ちつつ生まれているのか、社員を「モノ」のように扱って生まれているのかが、最後の乗除する係数で見えてくるかもしれません。結果、短期で終ってしまう現象なのか、中長期継続することが期待される傾向なのかといった部分も。この数値が良好な会社には、監査法人から"Going Concern"ならぬ"Going Credibility "みたいな積極的なコメントがつくようになったら良いのに、と想像を巡らしてしまいました。

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