民主党代表選挙

民主党の新代表に決戦投票というプロセスを経て野田財務大臣が就任することが決まったと報じられています。

海江田経済産業大臣が小沢元代表の支持をとりつけ、昨日の時点、否、今朝の時点でも有利との観測も聞こえてきていただけに、このあとのテレビの報道番組等では「小沢派の結束もここまでか」等と論評されるのではと思います。

さて、このニュースを今しがた聞いて、思い出したのが15年程まえの事件です。インドのマハラシュトラ州というところでの発電プロジェクト。そのディールを受注したのが破綻して今はなきアメリカ、テキサス州の会社エンロンです。

受注が決まった後に、マハラシュトラ州知事選挙が行われ前知事が破れ、新知事が誕生した瞬間に「前知事との約束は反故にする」となり、合計80件ほどのエンロン対マハラシュトラ州の訴訟が起こされ裁判で争われました。

結果は、すべてエンロンの勝ち。で、その結果を受けてのマハラシュトラ州のマスコミ宛のコメントが脳裏に蘇ってきました。

「この結果は、インド或いはマハラシュトラ州という処は民主主義が発達している証拠である。だからこそ、エンロンが勝訴したのだ」と。

政権が変わるだけで、前政権が約した契約が破棄されるところが「民主主義的」かというところを差し置いて、現政権の主張も負けるほど正義が重んじられるところを「民主主義的」とでも言いたかったのでしょうか?僕は当時ヒューストン駐在の銀行員でエンロンの担当だったこともあって、WSJでこの記事を読んだと記憶していますが、その時は思わず失笑してしまいました。

さて、今回の民主党代表選挙、菅政権が結んだ自由民主党、公明党といった「公党」との約束を守るべきか否かでも、候補者によって意見が様々だったときにも、このインドの話を思い出したわけですが、今日の結果を受けて「小沢派の結束力が衰退しつつあるのでは」とのマスコミの質問があった際に、小沢派が「ことほどさように民主党は議員一人一人が自主的に代表選挙に投票できる派閥色のない民主主義的な政党なのだ」と言い出すんじゃないか、などとも感じた次第です。

 

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